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皆さん、こんにちは。
埼玉県白岡市を拠点に、東京都、千葉県で足場工事などを手掛けている株式会社トラストです。
AIの導入などで、将来に不安を抱いているという方もいらっしゃるかもしれません。
今後どうしていきたいかを考えた時に、選択肢の一つとして足場職人があります。
足場職人は、AIなどで代用が効く仕事ではなく、将来性もあります。
本記事では、足場職人を目指した際に一人親方か正社員か、どちらを目指すほうがよりおすすめなのかを解説します。
それぞれのメリット・デメリットについても詳しく見ていきましょう。
足場職人になる際に後悔しない選択をするためにも、事前に詳しく把握しておくことが大切です。
■足場職人になる際、目指すのは正社員か一人親方か
足場職人を目指すにしても、正社員になるのか一人親方になるのかでは働き方やメリット・デメリットが違ってきます。
そのため、選択をする前にきちんとメリットとデメリットについて把握しておく必要があります。
どちらになる方がより良いのか、それぞれの違いについて詳しくみていきましょう。
・一人親方と正社員 働き方の違い
一人親方と正社員では、働き方に違いがあります。
正社員であれば、毎月安定した給与が入るのが大きな魅力であり、自分で営業をする必要もありません。
事務作業も必要がないため、足場職人としての仕事に集中することができます。
そのため、よりスキルに磨きをかけられるのが特徴です。
また、正社員であれば社会保障がしっかりしていて、よほどでない限り仕事を失うということもありません。
つまり、正社員は毎月一定の収入があり、堅実な働き方がしたいという方に向いています。
一方で一人親方は、自分の頑張り次第でどんどん収入を増やせる点が良いところです。
営業をする必要はあるものの、仕事を請け負うことができれば正社員よりも稼げることも多いでしょう。
ただし、案件が少ない月には収入が減ってしまうなど、不安定な部分があるのは否めません。
また、細かい事務作業などもすべて自分でしなくてはならず、足場職人としての仕事だけに集中するというわけにはいかないこともあります。
また、福利厚生などがないため、保険や将来への備えなどもすべて自分で調べて入っておく必要があるでしょう。
一人親方は、収入は不安定ではあるものの、自分から積極的に仕事を探し、自分の都合で仕事をしたいという独立志向の方に向いています。
仕事が安定すれば会社の設立も目指せるため、上昇志向の強い方にも向いています。
・正社員のメリット・デメリット
正社員には、一人親方にはないメリットとデメリットがあります。
ここでは、正社員のメリットとデメリットについて詳しくみていきましょう。
・メリット
正社員のメリットは、収入が安定しているという点です。
給与体系にもよりますが、個人事業主のように仕事がない月は収入がほぼない、ということはありません。
基本的には毎月同じ給与をもらうことができるため、生活も安定するでしょう。
また、福利厚生があるのも正社員ならではであり、保険や年金などの社会保障がしっかりついています。
大きい会社であれば部署がきちんと分かれているため、自分から営業をして仕事をとってくる必要がない場合も多いです。
事務作業や税金関係の書類の作成なども自分でしなくてもよくなるでしょう。
相談できるベテランの先輩などもいて、どんどん足場職人としてのスキルを磨いていけます。
資格を取得できればキャリアアップや給与アップも可能です。
・デメリット
正社員になるデメリットは、現場の数は会社の事情によるため、自分で仕事量の調整をすることができない点です。
「今月は多く休みたい」
「来月はもっとたくさん現場をこなしてどんどん稼ぎたい」
などといったことができないのは、デメリットといえるでしょう。
また、安定しているのは間違いありませんが、どれだけ多くの現場をこなしても、給与に違いがないのもデメリットといえます。
・一人親方のメリット・デメリット
一人親方には、正社員にはないメリットがある半面、デメリットもあります。
どのようなメリット・デメリットがあるのかを把握しておくことで、どちらを選ぶべきなのかを検討できるでしょう。
・メリット
一人親方のメリットは、給与が多い点です。
一般的に、正社員よりも一人親方の方が月に10万円程度多いとされています。
しかし、これは正社員と全く同じ条件で現場数をこなし、なおかつ天候に恵まれてトラブルなく仕事を進められた場合、という条件が付きます。
また、一人親方であれば現場数や仕事量を自分で選べるため、多く休みたい月や多く働きたい月など、自分で調整することができるのは、メリットといえるでしょう。
・デメリット
一人親方のデメリットは、給与が安定していない点です。
仕事がある月は良いですが、仕事がない月やケガや病気をして働けない期間などは、収入がなくなってしまいます。
仕事が順調に進めば問題はないものの、トラブルや悪天候などで仕事の進捗が遅れてしまうこともあるでしょう。
一人親方はいわゆる個人事業主ということなので、事務作業や下の職人に関する手続き、税金の申告などもすべて自分でしなくてはなりません。
そのため、足場職人としての仕事だけに専念することは難しいでしょう。
その他、福利厚生がなく、将来への備えも自分で考えて手続きをする必要があります。
正社員も一人親方もそれぞれメリット・デメリットがありますが、安定した仕事を求めているのであれば、正社員を目指すのがおすすめといえます。
■正社員がおすすめな三つの理由
正社員も一人親方もそれぞれメリットがありますが、どちらかといえば正社員の方がおすすめといえるでしょう。
職人達にテキパキと指示を出している一人親方を見ると憧れて、目指したいと感じる方も、中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、一人親方になるとインボイス制度が発足することによって事務作業の負担が今よりもさらに増えることが予想されます。
事務作業が増えるというだけでなく、発足前と同様取引企業様が免税を受けるためには課税事業主になる選択を余儀なくされるため、その結果税金の負担も増えるでしょう。
その税金の支払いを前提に貯蓄しておくことも必要です。
かといって免税事業主のままなら、取引先を引き留めるための負担が増えるかもしれません。
各種保証がないのも、一人親方が個人事業主であるからです。
これらの理由から、一人親方よりは正社員の方がおすすめといえます。
・インボイス制度も発足し、事務作業の負担が増える
一人親方はいわゆる個人事業主であるため、2023年10月から導入されるインボイス制度によって、より事務作業の負担が増えてしまうでしょう。
元々、一人親方になると経費の管理や確定申告などといった事務作業をしなくてはなりません。
事務作業が多くなるとその分、現場仕事ができなくなってしまうので、負担に感じている方もいるのではないでしょうか。
その上で、インボイス制度が導入されることで課税事業主になることを余儀なくされ、そうなってくると消費税の定期管理の負担が増します。
また、インボイス制度によってこれまでは請求書の発行だけでよかったものが、事業者登録をした上で適格請求書を発行しなければならなくなります。
これまで一人親方として自動的に消費税の控除が受けられていたのが、インボイス発足後には適格請求書を発行しなければ、控除は受けられなくなるためです。
もし事業者登録をしないのなら取引先が減ってしまう、もしくは消費税分の値引きを要求されるリスクも考えられます。
そのため、安定した給与を貰えて負担の少ない正社員がおすすめです。
・税金を確定申告後に支払うことを考慮して積み立て
正社員は毎月の給与から事前に税金が天引きされているため、支給された金額がすべて手取りとなります。
毎月所得税が差し引かれていて、年末に税金の調整もすべて会社がしてくれるため、確定申告などもする必要がありません。
しかし、一人親方は個人事業主であるため、正社員よりも多く稼ぐことが可能とはいえ、毎月入ってくるお金の中から保険や年金、所得税などといった各種税金を支払うことを考えておかなくてはなりません。
もともと免税事業主だったのなら、課税事業主に変更することによって消費税の負担も増えてしまいます。
つまり、消費税の分だけでも確定申告時に税金を払う必要が出てくるため、ある程度積立てをしなくてはならないでしょう。
税金の滞納をしてしまい、遅くなればなるだけより多く支払いを求められることになります。そのようなことにならないためにも、少し多めに積み立てておくことが必要です。
確定申告をする手間には税金の負担だけでなく書類の作成なども考慮する必要があり、かなり負担は多くなります。
そのため、確定申告後の税金などを考慮しなくて良い正社員がおすすめです。
・失業保険など、各種社会保障が受けられない
一人親方は個人事業主なので、失業保険がありません。
雇用保険と労災保険の加入ができないからです。
もし一人親方としての仕事の受注契約を打ち切られた際に保障を受けたい場合は、保険会社と個人で契約する必要が生じます。
労災の加入もできないので、仕事中にケガを負っても労災から支払われることもなく、事前に別途保険に加入しておくかすべて自腹で支払う必要があります。
また、各種社会保障も受けられないのも気になる点といえるでしょう。
正社員であれば年金や健康保険などは会社側が半分支払ってくれるため、支払い金額が安くなりますが、一人親方はすべて自分で負担しなければなりません。
その他にも、福利厚生もありません。
福利厚生は基本的に事業主が従業員のために用意しているものであり、給与以外の部分で生活を支えるためのものです。
そのため、一人親方には関係のない制度といえるでしょう。
安定した給与以外にも福利厚生や各種保険が完備されている正社員の方がよりおすすめといえるでしょう。
■まとめ
一人親方は頑張り次第で収益を多く上げることができるため、とにかくたくさん稼ぎたいという方にはおすすめできます。
ただし、何かトラブルやけが、病気などが合った場合には収益がなくなってしまう可能性もあるため、メリットはあるもののデメリットも大きいといえるでしょう。
そのため、将来的に安定した収入を得たいと考えているなら、正社員として働くことをおすすめします。
何より、一人親方はすべての事務作業を自分自身で行わなくてはならず、負担も大きい点もデメリットとなります。
足場職人としての仕事に集中したい、足場職人として資格などを取得してキャリアアップをしたいと考えているなら、事務作業や税金面での負担がほぼない正社員を選択するほうが良いでしょう。
今後足場職人としてキャリアを積んでいきたいと考えているなら、正社員としての働き方がおすすめです。